産業に役立つ植物 2

人間はすでに、これらの植物資源に対する多くの用途を発見してきました。


しかし、化石燃料が減少し経済不振をかこう今日の世界で、もっと多くの意味合いから天然植物生産物の利用が考えられているところです。


現代では、我々が必要とするエネルギーのほとんどは、石炭、石油といった化石燃料によってまかなわれています。


これらの化石燃料によって、またとない化学的な製造基盤が得られていますが、たいへん費用のかかることでもあります。


石油は、更新可能な資源ではありません。


最終的には、恐らく西暦2020年にもなれば、洞渇してしまうでしょう。


少なくなるにつれ、石油の値段は高くなることでしょう。


それに加え、たびたび政治が介入することで価格が上昇し、石油輸出国機構(OPEC)の石油価格が急騰した1970年代のようなことが起きます。

産業に役立つ植物

アルドロヴァンダと呼ばれるハエジゴクに近縁な食虫植物がありますが、これには問題があります。


このヨーロッパの植物は、大きさが半分以下であるという以外、ハエジゴクにたいへん似た葉の罠を持っていました。


南ヨーロッパの湿地や沼沢地のほとんどが、ずっと以前から乾燥してしまっているので、この植物はすでに自生地では絶滅しているでしょう。


少数の植物が運よく南アフリカの希望峰に輸送され、そこで生きています。


この変わった種が、最終的に安全に生き延びるかどうかまだわかりません。


植物は、強力な生化学者なので、人間は植物から驚くほどいろいろな産業に役立つ化学物質を得ることができます。


植物はこのような化学物質を、自分自身の特別な目的に使っています。


これらの化学物質を理解し、単離し、巧みに操ることができるなら、それらは人間にとってたいへん価値あるものとなるでしょう。


植物は、太陽エネルギーを吸収し、そのエネルギーをさまざまな生産物に変えながら、このような化学物質を生み出しています。


リグニンのような生産物のいくつかは構造的にしっかりしていて、いろいろな木製品として人間に使われています。


石油、ゴム、樹脂をはじめとする他の多くのものも、それなりの用途があります。


植物から得られる自然の生産物が増大する一方で、これらの植物資源から得られる最終的な生産物のリストは無限に増えていくようです。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア9

「ロッキー・マウンテニア」は、フレーザー平野を淡々と進む。

渓流に沿って細長い湖が点在する光景が目に入るようになる。

フィールドを過ぎると、いよいよ最大の見せ場が迫る。

切り立った岩肌のキッキング・ホース峠にかかって、列車は有名なスパイラル・トンネルに入る。

手前のトンネルは全長992m、288度も回り込む間に高度を17m上げる。

次いで全長890mのトンネルだ。

こちらは226度回り込んで高度を14m上げる。

すっかり方向感覚を狂わせてしまうトンネルだが、それにしてもヨーホー渓谷と、ロッキーの山並みの景観はすばらしい。

列車は、ほどなくレイク・ルイーズ駅を過ぎる。

カスケード山が右手に見えてくるともうバンフは近い。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア8

バンフ・ルートには、カナディアン・ロッキーを代表する観光ポイントがたくさんあり、大袈裟にいえば片時も車窓から目を離すことができない。

発車すると、しばらくして列車はフレーザー川に沿って走り、次第に山中に入り込んで行く。

フレーザー渓谷は次第に深くなり、流れも激しくなる。

ドラマの始まりを予感させるプレリュードである。

カムループスの先、レベルストークとの間ではマウント・ボウ氷河なども見ることができる。

レベノルストークを出るとコロンビア川に架かる全長342mの橋を渡る。

これも圧巻だ。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア7

GCRは、年間を通じて「ロッキー・マウンテニア」を利用しての多彩なパッケージツアーを用意している。

これにより、カムループス、バンフ、ジャスパーなど、カナディアン・ロッキーの魅力が手軽に堪能できる。

「ロッキー・マウンテニア」のルートは、二つある。

ヴァンクーヴァーからカムループスまでは同じだが、一つはここから分岐してバンフへ向かい、もう一つはジャスパーを目指す。

特筆すべきは、両コースとも昼間に運行されることで、旅客はカナディアン・ロッキーの美しい、そして迫力いっぱいの景観を欲しいままにできる。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア6

そして、これに1995年6月から注目すべき車両が最後尾に連結された。

2階建てのドームコーチがそれである。

このコーチは、バンフ・ルート専用のもので、2階には74席が配置されている。

一般のコーチに比べると料金は割高だが、その代わり最高のカナディアン・ロッキーの旅が満喫できることが保証されている。

しかも、1階には専用の食堂車があり、一角には記念のグッズなどを販売するスペースもある。

大きな特色は、調理室が設けてあることで、乗客はシェフが丹精込めて作った料理を出来立ての状態で賞味できる。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア5

牽引機は、3600馬力という強力なパワーを持つディーゼル機関車で、これに17両のコーチ、2両の荷物車などが付随する。

車両は、いずれも1954年に製造されたものを1986年から87年にかけて修復、その後もグレードアップが図られてきた。

コーチは、1両の定員が52人。

1列2+2のゆったりした4人掛けになっている。

全車エアコン完備の禁煙車で、シートはリクライニング、窓は大きくて広い。

各車両には1名のアテンダントが乗車し、見どころをガイドしてくれるほか、食事やドリンクのサービスをしてくれる。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア4

バンフ経由の路線は貨物列車だけの路線になってしまったのである。

このルートは、カナディアン・ロッキーの中でも屈指の景観を持つことで親しまれてきたにもかかわらず、である。

しかし、これを惜しんで、あるいはビジネスになると踏んでのことか、このルートとジャスパールートに豪華観光列車を走らせようという人が出現したのである。

「ロッキー・マウンテニア」は、こうして民間の手によって誕生した。

というわけで、「ロッキー・マウンテニア」はグレート・カナディアン・レイルツアー社(GCR)という会社がVIAの路線を借用して走らせている観光列車である。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア3

2つの鉄路の一つがカナダ国鉄(CN)の路線で、ヴァンクーヴァーから北部のジャスパーを経由して東部へ向かう。

そして、もう一つがカナディアン・パシフィック鉄道(CP)の路線で、こちらは南部のバンプを経由してカルガリーへと降りて行く。

CNはかつて、その路線に「スーパー・コンチネンタル」という大陸横断列車を走らせていたが、その旅客部門である現在のVIAはこれを廃止してしまった。

また、CPが走らせていた「ザ・カナディアン」の現在の路線はジャスパー経由に変更されている。

カナダ・・・ロッキー・マウンテニア2

かつての交通の難所は、今や観光資源へと変貌、多くの観光客が世界中から集まってくるようになった。

そんなロッキー山脈の中で、最も景観が優れているといわれるのが、カナディアン・ロッキーである。

カナダ最大の国立公園ジャスパー国立公園、動植物の宝庫ともいわれるバンプ国立公園を中心にしたこのエリアは、古くから切り拓かれ、整備されてきたこともあり、また比較的容易に訪ねられることも手伝って世界的にも人気が高い。

このカナディアン・ロッキーには2つの鉄路が通じている。