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2010年04月 アーカイブ

青い目の人形

青い目をしたお人形は
アメリカ生まれのセルロイド
私は言葉がわからない
迷子になったらなんとしょう


これも野口雨情の童謡「青い目の人形」には、日米親善と、戦争悲話が秘められています。

大正初期、日本のカリフォルニア移民たちはあまりにもよく働きました。

このため地元のアメリカ人たちは、土地を日本人に占有されてしまうのではないかというおそれから、排日感情が高まりました。

これを心配したシドニーさんは同十年、一万二千体あまりのアメリカ人形を、日米親善人形として日本へ贈ってくれました。

人形たちはそれぞれの名を記したパスポートを持って横浜港へ着き、全国各地の小学校や幼稚園へ贈られたのです。

青い目の人形 2

昭和二年、日本からもお返しとして五十八体の市松人形がアメリカへ渡りました。

こうして日米親善に一役買った人形たちでしたが、昭和十六年第二次世界大戦がぼっ発して、悲劇の時代を迎えました。

日本軍は青い目の人形を憎い敵といって、速やかに処分することを命じました。

人形たちは焼き捨てられ、投げ捨てられたのです。

しかしこの中にあって、人形の命を救った人たちもありました。

当時としては命がけのことです。

平和な時代を迎えたいま、青い目の人形は二百四十体が保存されており、このうち横浜市内本町小学校蔵の一体は人形の家に、また西前小学校にも一体が保存されています。

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